輪状甲状筋の鍛え方。裏声を出せるように鍛えて高音を身につけよう!

声 輪状甲状筋 鍛え方 歌声


今回は輪状甲状筋の鍛え方をご紹介しますが、みなさんも裏声を出せるように輪状甲状筋を鍛えて高音を身につけてみてはいかがでしょうか?皆さんは、会話をする、発表をする、自分の胸の内に抱えていることを告白する、面接で聴かれた質問に対して的確に答えるなど、多くの日常の場面で声を発しています。文字が生まれる以前から存在しているこのコミュニケーションによって、人の歴史は成り立ってきました。もちろん、今でも生活を送る上で声は欠かすことができないものとなっています。そして、その声を使って人生を生き抜く人たちの存在があります。それは、音楽を志しているボーカリストと呼ばれる人たちです。

彼らは、ライブハウスや路上、劇場といったさまざまなところで、自分の掲げる音楽を声で表現しています。そして、それに魅了されたファンたちは、貴重な時間を費やしてでも足を運んでいます。彼らに対して、「そのボーカリストのどこがいいのか」という質問をすれば、音楽性、ビジュアル、曲の歌詞、生き様、メッセージなどたくさんの理由が出てきます。でも、それ以外にも「声」を理由に挙げるファンも多いはずです。

声の力は偉大で、ただ日常を送るためだけでなく、人を引きつけることができる力にもなり得ます。だからこそ、人それぞれどうして声が違うのかといった疑問も起きるはずです。もちろん、それにはしっかりとしたメカニズムがあります。今回はそんな「声」を支える役割を担っている、輪状甲状筋と呼ばれる部分の紹介を通じて、その魅力に迫ってみたいと思います。輪状甲状筋を鍛えて、高音域まで楽に発声ができるようにしてみましょう。

輪状甲状筋の場所はどこ?

まず輪状甲状筋について紹介しますと、喉頭を組織する甲状軟骨と輪状軟骨と呼ばれる部分の間にある筋肉のことで、垂部と斜部と呼ばれる筋肉が左右に合計4つの筋肉で構成されています。そして、この筋肉は声帯のすぐ下に位置しています。声帯を支える縁の下の力持ちといった表現もしっくりくるかもしれません。なお、甲状軟骨は甲羅や兜、輪状軟骨はわっかのような形をしていることからそう呼ばれるようになったと言われています。

輪状甲状筋の役割

歌手 マイク 声
この筋肉の役割を一言で表現するなら、「声帯を引き伸ばして声を高く上げること」となります。つまり、ここの働きが声の高く上げる役割をもつ筋肉です。そのためボーカリストにとっては重要な筋肉の一つだと言えます。それでは、輪状甲状筋の具体的な動きを紹介します。

【1】輪状甲状筋の働き

まず、輪状甲状筋が伸縮すると、すぐ上に位置する声帯が前後に動きます。その結果、声門が開く、形状が薄くなるといった現象が起きます。

【2】輪状甲状筋の影響による声帯の伸展工程

前述の通り輪状甲状筋が伸縮して声帯に変化が起きると、輪状軟骨が甲状軟骨に引き寄せられます。これで、輪状軟骨上部の披裂軟骨に付着している声帯の後部が後方に引っ張られます。また、甲状軟骨もその作用を受けて前方に傾きます。こうして、甲状軟骨に付着している声帯前部が前方に引っ張られて声帯が輪状甲状筋により前後に伸展されます。

以上の流れによって声は発せられます。このメカニズムは誰でも一緒のことです。しかし、輪状甲状筋を含めて声を発する部分は大きさと形などは個人差があります。そのため、100人いれば100通りの声が生まれるわけです。

【3】声の調整

声にも下記の通り種類があります。もちろん、それぞれ特徴があります。

①チェストボイス
地声に最も近いと言われている声です。音域としては低音になります。
②ミックスボイス
意図的に出す時の声です。音域としては中間~高音になります。
③ヘッドボイス
全力で声を出す時の声です。音域としては高音になります。
④ファルセット
①~③以外の声、つまり裏声です。意図的に出すには後述の通り一定の練習が必要です。

以上となりますが、この中で発するのが難しいとされているのが「ミックスボイス」となります。そして、カラオケなどで高得点を出せる人は、この声が上手く出せている証拠であると言っても過言でもありません。つまり、理想の声と共に声の調整ができるようになるためには、輪状甲状筋を鍛える必要があると言えます。

輪状甲状筋を鍛える方法

歌声
輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)は、高音を出せるようになるとか、裏声で歌えるようになることから、歌唱力をアップさせたい方やプロの歌い手になろうと勉強している方たちにとっては大切な喉の筋肉です。人間が発声するメカニズムを簡単に説明すると、喉にある咽頭部分を振動させることで声が生まれます。口から呼吸した空気が咽頭に刺激を与えて、その空気が気道を通過する際に共鳴(きょうめい)することで、口から発声する音が声に変わるのです。

さて、カラオケなどで高音域の美しい声を出したいと思ったら輪状甲状筋を鍛える必要があります。高音を発声できるかは声帯に関係しています。喉仏に位置している咽頭には、甲状軟骨と輪状軟骨が存在していて、輪状甲状筋を鍛えることで高音域の声を出すことができるのです。しかし、輪状甲状筋が存在するのは喉になりますので簡単なトレーニング方法では身につきません。徹底したトレーニング方法と根気が必要となります。出来ることなら毎日でも意識を持って取り組む努力をされた方が輪状甲状筋を短期間で鍛えることが可能です。

息漏れさせた裏声を出す

輪状甲状筋の鍛え方を確認します。まずは声が持つイメージを想像してみてください。高音のトレーニング方法として有名なものが「息漏れさせた裏声を出す」ことです。言葉で説明するのはとても難しいものですが、この場合の息漏れとは、発声した際に声と共に息が漏れていくことを指します。なぜ、裏声を出しながら息漏れをさせるかについては、この状態では、声帯に振動が伝わらないので輪状甲状筋そのものの筋肉を鍛える効果が高まります。

裏声でハミングする

裏声でハミングとは何ともハードな練習方法に聞こえますが、覚えてしまえばいたって簡単です。共鳴腔で空気が音に変化しますが、その際に高音をきれいに出すことができる鼻腔を使うことで高音が出しやすくなるのです。鼻の奥に当たる振動を上手くコントロールすることできれいな裏声でハミングをすることができます。

裏声で曲を歌う

輪状甲状筋を鍛えて裏声が自然に出せるようになったら、次は実際の曲を裏声で歌ってみてください。はじめは難しいと思いますので短い秒数で息切れしないように歌います。

歌ってみることで気づくことができますが、息が続かない、苦しくて裏声なんか出ないという問題に直面したら、腹筋を鍛えてみてください。お腹に筋力がつくことで腹式呼吸も楽にこなせるようになります。

真上を見ながら裏声を出せるようにする

裏声 ボイストレーニング
意外なことかもしれませんが、真上を向いて練習するのも一つの方法です。実際にやってみれば分かりますが、真上を向いた状態になると首を中心に必要な筋肉の力が集中している感覚になります。この状態になると、必要としていない筋肉が動かないため、下手に力まず高い声を出すことに集中できるということです。慣れない態勢が要求されるため、最初はやりづらいと思うかもしれませんが、一流のボーカリストもこの練習方法を取り入れているので、カラオケが趣味で上手くなりたいという方でも、気軽な気持ちで適度にセットを組んで取り組んでみましょう。

輪状甲状筋を鍛えるときの注意点

今まで紹介した練習内容ですが、当然、カリキュラムを定めて行うことになると思います。しかし、長時間行うのは痛めてしまう恐れがあるので、一気に練習せず適度なインターバルを設けるようにしましょう。声を司る器官はとてもデリケートです。どんなに良い声を出せるボーカリストであっても、日々無理ない範囲で練習を継続させてその財産を築いてきました。だから、無理に追いかけるのではなく、「昨日は100歩先にしか見えなかった目標の人の背中が今日は99歩先に見える」という感じで練習をしましょう。その他にもインターバルだけではなくストレッチすることも有効です。インターバル中はもちろん、就寝前に下記のストレッチを施して輪状甲状筋をリラックスさせてあげましょう。

・首を回したり伸ばしたりする
・ちょっと手を使ってほんの少しだけ力を入れてほぐす

まとめ

理想の声を出すための努力は、輪状甲状筋を鍛えて声をコントロールするという単純なもので、実際に行っていく際にも、練習するのが難しいカリキュラムはあまりありません。しかし、その成果を得るためには相当な時間がかかりますので、焦って練習をやり過ぎないように注意をしてください。そのため、このトレーニングを行う際には練習をやり通す強い気持ちと共にしっかりとスケジュールを組んで自分をコントロールすることが求められます。それでも、理想の声に憧れて進んだ結果、自分の出す声や想いを多くの人たちに伝えたいというボーカリストの卵は毎日のように生まれています。そんな志を持っただけでなく、カラオケなどで歌を楽しみたい方などに、本記事が何かしらの役に立ってもらえたら幸いです。毎日続ければ、期待している効果が少しずつ出るのでじっくりと行いましょう。