側頭筋にもコリがある?表情や食事の噛む回数を改善してきたえよう!

側頭筋 コリ マッサージ
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咀嚼に使われる筋肉、側頭筋にもコリがあることをご存知ですか?今回は、表情や食事の噛む回数を改善して側頭筋を鍛える方法をご紹介します。ストレスと戦うことが余儀なくされている現代日本において、大多数の日本人が肩こりといった「コリ」に表記される症状に悩まされています。この実態は、すでに社会問題として認知されているため、多くの人たちが認知していることでしょう。コリを感じたら仕事も遊びも思うように集中できませんし、その辛さがやがては表情にも出てきます。そうなってしまうと日々の生活を楽しむこともできなくなってしまいます。だから、マッサージやアロマといった疲れを取るとともに癒しを与えるビジネスもブームになっているのも致し方ないことかもしれません。

さて、そんなコリですが、実は肩だけではなく「顔」にも起きているということをご存知な方は少ないと思います。それは側頭筋と言う部分です。今回は、その側頭筋の基本、役割、そしてここで起きるコリ、それを改善する対策などについてご紹介します。

側頭筋はどの部分?

側頭筋は、頭の側面に位置する筋肉のことで、具体的な位置はこめかきの直ぐ後ろから耳たぶ周辺を指します。この筋肉の主な役割は、「咀嚼(そしゃく)すること」、つまりは、「食事で摂取した食べ物を細かく噛んで体内に吸収できる状態にする行為」ということになります。「物事を良く考える」という形でも使われているので言葉自体をご存知な方は多いと思います。なお、試しに左右どちらかの頭の側面を手で触りながら噛む動作をさせると、わずかな振動ではありますが動いていることが確認できます。

側頭筋のコリがあるのは本当?

さて、側頭筋の基本を知ったのであれば、なぜこの筋肉によって引き起こされる症状と原因を掘り下げてみましょう。

コリの原因は?

筋肉を動かせば疲れが出ます。それが蓄積していくことで、その部分の筋肉は固くなって俗にコリと呼ばれる身体が重く感じる症状に発展していきます。側頭筋も噛む動作をする筋肉である以上、歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりといった動作を繰り返すことでその症状が起きます。特に、腕に力を入れるためにグッと噛みしめる、睡眠中に無意識に行っている歯ぎしりなどがたくさん起きていたら黄信号と言えます。実際、症状が進行すると顔を上げたりするのも痛くてできなくなる、顔色の悪化など目に見えて悪い状況に陥ります。この状態になったら黄信号ではなくもはや赤信号ですね。

目の疲労

目の疲れ
コリに関する症状ばっかりに注目しがちですが、側頭筋は目に対しても悪影響をもたらします。と言いますのも、この筋肉は目の神経などにも繋がっているためコリの症状が進行することで目の疲れをも引き起こしてしまうということです。

噛みしめが多い

噛みしめとは、グッと歯を使って噛みしめる行為です。これは、普段起きているときは力を込めるときなど意識するとき以外はしないものの、就寝時には無意識に行っていることが多いため、いつの間にかこの行為でなんだか疲れを感じるなんてことも。

側頭筋を鍛えるメリット

ここまで、側頭筋のコリがもたらす具体的な症状と発生原因を紹介しました。では、これらを鍛えたりするなどの改善することでどういったメリットが得られるのかについて紹介します。

表情筋も鍛えることができる

顔の筋肉の一種である表情筋は、鍛えなければたるみシワ、むくみといった加齢だけで片付けたくない美容の天敵となる事態を招きます。だから、普段から口や舌、目などを使ったトレーニングや夜更かしなどはしないといった対策をする必要があります。ただ、それを毎日続けるのが大変と思う人も多いことでしょう。だから、表情筋にほぼ隣接している側頭筋を鍛えることは、表情筋を鍛えるのと同様の効果をもたらすことができます。

コリを解消できる

そもそも、側頭筋の酷使でコリが起きる以上、鍛えることで改善につながるのはここまでの紹介で把握できると思います。

側頭筋の鍛え方とは

症状も原因も分かった以上は、さっそくそのやり方を紹介するので実践してみましょう。

食事の噛む回数を増やす

まずは基本的なことですが、食事の際の噛む回数を意図的に増やしましょう。ただ、一言で言ってもどう意識していいのか考えがちだと思います。「そもそも噛むことをあまりしなくなったのは理由があるのか」という疑問もあるでしょう。その答えに関して、人の顎の歴史を交えながら説明します。

実は旧石器時代から現代にいたるまで「日本人の顎が細い」という事実が分かっています。

(1)昔の人は顎が広くて大きかった

昔の人、特に縄文時代と言った古い年代の人たちの食べ物は、貝塚などの調査で貝殻や木の実などを現代よりも硬い食べ物を食していたことが分かっています。それらは、いずれも噛む回数を増やさなければ食せない食べ物です。その結果、必然的に丈夫な顎が要求されるため、全体的に今よりも広く太い顎であったと考えられています。

(2)顎がだんだん細くなっていった

しかし、歴史が現代に近づくにつれ、火などを使って食べやすく加工できる技術の開発が登場、そして米が登場するなど、あまり噛んで食べる必要がない食べ物が主流となっていきました。その結果、縄文時代、弥生時代、江戸時代、現代と日本人の顎の骨格が細く長くなっていったのではないかと考えられています。

(3)噛むことの意識を再び思い出しましょう

つまり、噛むことに対する意識が薄れているのも歴史的な観点から見ると、ごく自然の流れではあるということです。ただし、それによって、今回の側頭筋のコリの発生原因にも繋がっているというのであれば、食事の際に噛む回数を増やしていくことが求められます。とは言ってもガチガチにやる必要はありません。「今日は一回食するごとに30回は噛んでから飲み込もう」といったさりげないレベルの意識で結構です。ただ、思ったのであれば実践してみましょう。

それに噛む回数を増やすのは、単にコリ予防だけではなく、満腹度を司る脳の満腹中枢に対して刺激を与えるのでお腹がすいたという認識も変えることができると言われています。つまり、間接的なダイエット効果にも繋がるということです。噛むことを意識しただけで、側頭筋を鍛えることによるコリ防止とダイエット効果と一石二鳥な結果が待っているのであれば、やらない理由はないですね。

顔全体をマッサージしてほぐす

噛むこと以外での側頭筋の対策となるマッサージも下記の通りあります。どちらか一方、または両方でもいいので実践してみましょう。

(1)指先を使う

例えば、指先で側頭筋をグリグリと左右に緩めてみてください。そのやり方も、最初は一部から始めて全体的に行うようにすると効果的でしょう。

(2)耳も刺激する

側頭筋そのものを刺激するのもいいですが、他にも耳にも直結しているという点を利用して耳に刺激を与えるという方法もあります。

具体的なやり方としては、耳全体をちょっとつかんで、ゆっくり引っ張ったり回したりするといった感じです。この方法であっても、側頭筋のコリをゆるめるのに効果があります。なお、耳を回す際は、指先を使った時と同様に前後や左右とさまざまな方向に回すと効果的です。

まとめ

側頭筋のコリが問題になっているのは、長い人の歴史を歩んできたことで噛む大切さを忘れてしまっている証拠とも言える気がします。だから、今回の記事を読んで、意識的に噛むことやマッサージといった取り組みに積極的になり、少しでも側頭筋に良い刺激を与えることで快適に動ける身体作りに励んでいきましょう。