アロエベラとは栄養価たっぷりの成分とは?

アロエはヨーグルトに入れて食べることがあります。低カロリーでヘルシーなイメージがあるアロエには、どんな栄養価があるのでしょうか?以下で詳しく説明したいと思います。

アロエベラとは


日本で観賞用として育てられているアロエは、キダチアロエという種類になります。
キダチアロエは木立と書くように、木のように立ち上がった形をしています。ヨーグルトに入れる、プルンとしたアロエはキダチアロエではなく、アロエベラという種類になります。あまり知られていませんが、アロエには種類が数百種類もあり、西洋ではアロエベラという種類が一般的に多く流通しています。

古代から流通していた事実が、紀元前1550年の医学書にアロエベラの記載があることでも分かります。また、世界三大美女の一人、クレオパトラもアロエベラの液体を体に塗っていたそうです。ここではアロエベラについて紹介します。

2種類のアロエ

数百種類もあるアロエを大きく2種類に分けて紹介します。どうやって分けるのかと言うと、食べるアロエと薬用のアロエです。食べるアロエはアロエベラという種類で、皮をむいてシロップ漬けにされたものが販売されています。他にもジュース、アロエジャムなどがあります。

アロエはそのままでは苦いので、シロップなどの甘い味を付ければ食べやすくなります。薬用のアロエは、日本でも栽培されているキダチアロエというもので、よく火傷や切り傷の時にアロエを切って当てると早く治ると言われています。傷薬として知られているアロエは、ニキビ用スキンケアにも効果があると市販の化粧水に使われることもあります。

真実のアロエ

真実のアロエという意味は、食用のアロエベラにヒントがあります。アロエベラのベラには、ラテン語で「真実の」「本当の」という意味があり、つまりアロエベラは真実のアロエと直訳することができます。

そんなアロエベラはアフリカ・アラビア・地中海地方が原産地で、種類は500種類以上あります。多くの種類がある中でも、比較的大きさは大きな種類がアロエベラとなっています。太陽の日差しが強く、乾燥した地域でも生き抜く、力強い生命力を持つアロエベラは、様々な栄養をその緑色の体の中に蓄えています。
厳しい環境が原産地のため、強く生き抜く力を秘めているのです。

アロエベラの有効成分

ヘルシーで栄養たっぷりのアロエベラに含まれている有効成分には、どんなものがあるのでしょうか?以下では、保水力に優れている多糖類、豊富なミネラル類・ビタミン類・アミノ酸について詳しく紹介します。
それ以外に含まれている成分には、アロイン・アロエエモジン・アロエマンナン・アロエソンエモジン・アロエシン・アロミチン・アクロチンAとB・ホモナタロイン・サポニン・アロエステロールなどがあります。

アロエベラの有効成分は、200種類におよび、たくさんの有効成分が協力して健康に働きかけてくれます。そのためアロエの健康効果はシンフォニー・オーケストラ効果とも言われています。

保水力に優れた多糖類

アロエベラには保水力に優れた多糖類がたくさん含まれています。多糖類とは正確にはムコ多糖類というもので、火傷・日焼けで傷ついた皮膚の炎症を抑える働きと、免疫向上効果の働きを持っています。つまり皮膚の組織修復に関しては、かなり優れた働きをしています。
火傷にアロエを切ったものを付けるというのは、正しい方法だったことが分かります。ムコ多糖類はキダチアロエにも含まれていますが、アロエベラはキダチアロエの10倍以上多く含んでいます。
ムコ多糖類はオクラや山芋などのネバネバしている部分に含まれているもので、アロエベラを肌に塗った場合、しっとりするのはムコ多糖類が原因です。

豊富なミネラル類

アロエベラにはミネラル類も豊富に含まれていて、その数は20種類にものぼります。ミネラル類の種類を挙げると、カルシウム・マグネシウム・亜鉛・ナトリウム・カリウム・鉄・銅・マンガン・クロム・セレンなどがあります。このミネラル類は抗酸化酵素を作る時の材料になります。

さらにミネラル類には美肌効果が期待できます。美肌以外に美髪にも効果があり、ビタミンやミネラルが不足した時に活発化したメラニン色素を作るメラノサイトの働きを正常化させたり、乱れてしまった女性ホルモンの数値の正常化させたりする働きもあります。忙しい生活を送る女性にはアロエベラがおすすめです。

豊富なビタミン類

ビタミン類もアロエベラには20種類含まれています。ビタミンA・C・E、葉酸、コリン、ビタミンB1・B2・B3・B6・B12などです。中でもビタミンB12は、植物に含まれているのは稀です。ビタミンB12は赤血球の生成をサポートし、悪性貧血を予防する働きを持っています。

悪性貧血になった場合は、ビタミンB12と葉酸をとることがおすすめですが、アロエベラには両方含まれているので1つで済んでしまいます。アロエベラの他には牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしんなどに多く含まれているものです。
このように健康にいい効果があるだけでなく、シミを防ぎ、メラニンの生成を良くする美肌効果もあります。

豊富なアミノ酸

アミノ酸は体作りに欠かせないタンパク質を構成するものです。しかも体内で作ることはできないものなのです。アロエベラにはリジン・アスパラギン酸・グルタミン酸などのアミノ酸が豊富に含まれています。リジンには疲労回復・集中力アップ・育毛効果・肝機能や不妊の改善効果があります。

アスパラギン酸には、疲労回復・アンモニアの解毒・スキンケア効果があり、グルタミン酸にはうまみ成分や、集中力アップの効果があります。以上の効果が期待できるので、元気が出ない人や疲れがスッキリ取れない人はアロエベラが最適と言えます。

アロエベラの食べ方

アロエベラは食べて栄養をとることができます。例えば、ジュースにする、ヨーグルトに入れて食べる、刺し身で食べる、サラダに入れる、炒め物に入れるなどの方法があります。アロエベラはキダチアロエより、苦味の成分であるアロインが少ないので、食べやすいところが特徴です。

アロインは皮に多く含まれているので、皮を取り除いて食べれば、そんなに苦味を感じることはありません。
アロエベラの下ごしらえは、1枚の葉を三等分して、両脇のトゲを取り、両側の皮を取ります。料理したいものに合わせた大きさにカットして、沸騰したお湯で3分煮立てます。煮立てた後は氷水で冷やせば、歯ごたえがアップします。

ジュースにする

アロエベラはジュースにして飲めば簡単に美味しく栄養をとることができます。用意するものは、包丁・まな板・ミキサーかブレンダーです。基本のアロエベラジュースの材料は、アロエベラ(果肉とジェルの部分)50gと水50㏄です。
もっと飲みやすいアロエベラジュースの材料は、アロエベラ(果肉とジェルの部分)50gと、ヨーグルト100g、キウイ1個、甘味料適量です。作り方は、まずアロエベラの下ごしらえをした後の果肉を、ミキサーやブレンダーに入れやすい大きさに切ります。

葉の方についたジェルのような所も、スプーンでこそげ落として入れ、材料を全部入れてミキサーやブレンダーで混ぜたら完成です。

ヨーグルトに入れて食べる


アロエベラをヨーグルトに入れて食べても美味しいですが、生のアロエベラを入れるとネバネバしているので、人によっては好みではありません。もっと食べやすく保存性を上げるには、アロエベラをシロップで煮る方法がおすすめです。アロエベラのシロップ煮の材料を紹介します。

材料はアロエベラ100g、砂糖80g、水150㏄です。アロエベラの下ごしらえをした後、1cm角にカットして、鍋に水をはります。

アロエベラと砂糖を入れて、じっくり煮込んで砂糖の甘味を染み込ませます。冷ましたらアロエベラのシロップ煮の完成です。これをヨーグルトに入れて食べます。

刺し身で食べる

アロエベラは甘いものというイメージが強いですが、刺し身にしても美味しく食べることができます。アロエベラ自体に味がないので、醤油やワサビと相性がいいからです。アロエベラの刺し身の作り方は、下ごしらえをした後のアロエベラの果肉を使います。果肉は、水道水できれいに洗って、ふきんなどの布でアロエベラのぬめり気を拭き取ります。

刺し身として食べやすくするために、薄くスライスします。お皿の上にアロエベラ、シソなどを盛り付けて、ワサビ醤油を用意すればアロエベラの刺し身の完成です。生の刺し身が食べにくいと感じた場合は、2分ほど茹でて冷水でしめて作ってみてください。

サラダに入れる

食物繊維が豊富なアロエベラは、野菜と同じようにサラダにも合います。
アロエベラの下ごしらえ後に湯がきます。ゼリー状の部分は、そのまま置くと乾燥するので、サラダを作った後は必ずラップがけをするようにしてください。アロエベラ自体に味がないので、どんなサラダにも合いますが、ここではカラフルなサラダを紹介します。

材料はアロエベラ200g、トレビス5枚、レンコン150g、ミニトマト8個、アイスプラント50g、ビッグマッシュルーム半分、スナップエンドウ8個、ヤングコーン4本、サラダ菜1袋、うずらの卵8個です。全部の材料を食べやすく下ごしらえをして混ぜて好みのドレッシングをかけて完成です。

炒め物に入れる

野菜と同じようなアロエベラは炒め物にも合います。アロエベラを下ごしらえした後に、他の野菜などと一緒に炒めます。アロエベラからは多くの水分が出ますが、炒め物にすると非常に柔らかい食感になります。おすすめはゴーヤの代わりにアロエベラを使った、アロエベラチャンプルーです。他にチャーハンに玉ねぎの代わりに使っても、美味しく食べることができます。アロエベラを炒めるとシャキシャキの食感が楽しめるので、色々な炒め物に使ってみてください。

アロエベラの育て方


アロエベラについて色々紹介しましたが、アロエベラは自分で育てることもできます。これからアロエベラを育ててみたい人は、置き場所・水やり・植え替え時期に注意してみてください。アロエベラは、ホームセンターで苗や挿し木タイプが販売されています。

挿し木タイプは一晩から2、3日陰に置いて、根を乾燥させてから植え替えるといいそうです。
これは根っこに残る水分をとるためで、根腐れを防ぐために行います。アロエベラを育てる場所は、夏場は室外でいいですが、冬場は室内に移動して育てます。そのため持って移動できる軽いプラスチックなどの鉢を購入することがおすすめです。

置き場所について

アロエベラを元気に育てるには、アロエベラを置く場所に気を付ける必要があります。温室育ちのアロエベラは、直射日光に弱く、直射日光に当たると弱ってしまうことがあります。そのため、いきなり直射日光に当てずに、午前中だけ日に当てる場所に置くようにします。

室内で管理する場合は窓際がピッタリです。ベランダに置く場合は、午後に日陰になる場所に置きます。
だいたい2週間ほどで環境に適応できるので、日数が経過したら日差しが強い場所に移動させてもよくなります。ちなみに直射日光に当たるとアロエベラの葉は黄色がかってくるので、それは異常でないので安心してください。

水やりについて

アロエベラは厳しい環境が原産の植物なので、乾燥に強い植物です。そのため、土がいくら乾燥して固くなってしまっても心配はありません。アロエベラが枯れる原因のほとんどは、水をやらないことではなく、水をやりすぎてしまう根腐れです。水やりで一番注意することはやりすぎないことなのです。

アロエベラの水やりの基本は、土が乾燥したら水をたっぷりあげることですが、その後が重要です。たっぷり水をあげた後は、受け皿に出た水は捨てるようにしてください。そのままにしておくと根腐れしてしまうからです。春・秋は1週間に1度、夏は毎日、冬は気の向いた時に水やりします。

植え替え時期

アロエベラは年に1回は植え替える必要があります。その植え替え時期にピッタリなのは3月~9月です。アロエベラは年間6枚~10枚程度の葉を伸ばします。そうすると外側から葉を切っても、けっこう増えるのでバランスを崩して倒れることになってしまいます。倒れないようにするためには、2年~3年に1回は今の鉢より一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

植え替え後は2週間~1ヶ月で根を張ってくれます。根がちゃんと張るまでは外側の葉が細くなる、光に当たりすぎて茶色く変色する、ということもあるので、よく観察するようにしてください。

アロエベラの注意点

アロエベラを安心安全に食べたり飲んだりする時に知っておきたいことがあります。それは摂取量を守ること、長期的な使用は避けることなどです。

アロエベラ以外の健康にいい食品でも言えますが、どんなに健康にいいからと言って大量に長い期間とることは、健康にいいとは言えません。その食品の特徴や体への効果、適量を知って、食べることが健康に繋がるので、以下の注意点を守ってアロエベラをとるようにしましょう。

摂取量を守る

アロエベラの成人の1日の摂取量は60g程度と言われています。過剰に摂取した場合には、激しい腹痛と下痢、腎臓障害、血尿、筋力低下などの健康被害が発生することもあります。アロエベラには子宮内の充血を高めてしまう働きを持っているので、月経過多の危険性があります。

そのため生理中の人や妊娠中の人は、アロエベラを食べることを控えた方が良さそうです。赤ちゃんに授乳中の人も、赤ちゃんに影響があるのでアロエベラを食べることはやめておきましょう。また、12歳以下の子供はアロエベラにお腹をゆるくする作用があるので、大人の半分くらいの量にします。

長期的な使用は避ける

アロエベラは短期間、適量をとれば安全だと言われていて、長期的にとることは危険と言われています。食品でもそうですが、市販薬でも長期の服用は避けるように注意書きがあるものです。例えば、アロエベラの液剤を就寝前に50~300mgを1回、1日1gを数日とった場合は致死量になります。

適量を超えて過剰に摂取すると、結腸の穿孔、出血する下痢や腎臓障害を起こすことになります。実際にアロエベラを長期的に過剰摂取して、亡くなった事例もあるそうなので、いくら健康によくても長期的にとることで、体に害が及んでしまいます。薬でなく食品なので、自分で適量を知って、最適な期間でとるようにした方が良さそうです。

まとめ

アロエベラについて様々な情報を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?今までアロエベラに栄養がそんなにあるとは知らずに過ごした人も、これからはアロエベラを積極的に食べたり飲んだりするようにしてみてください。