トマトジュースが持つ美肌効果とは?健康的にすっきりとした体を手に入れよう!

Still-life of fresh tomatoes and juice on a wooden table.

トマトのあの赤い色素成分リコピンは強い抗酸化作用を持つことが有名で、疾病に対する予防効果や、メラニンを生成する活性酸素を抑制し美肌効果にも役立つと言われています。しかし生のトマトは青臭くて苦手という方も多いので、ここでは同じような効果が得られる飲みやすいトマトジュースを紹介します。

トマトジュースの美肌効果

美肌
Skin care concept.

トマトジュースは生のトマトに比べて成分が変化していると思われがちですが、文部科学省の日本食品標準成分表2015年版によると、タンパク質・脂質・炭水化物やビタミンの含有量は生のトマトとほとんど差がありません。それどころかリコピンは生のトマトより多く含まれているので、より美肌効果が高いことが分かります。では、なぜリコピンは美肌によいと言われているのでしょうか。

コラーゲンの生成を促してくれる

私たちの皮膚は表皮と真皮からできていて、そのうち真皮という肌の土台部分にコラーゲンが多く含まれており、私たちの肌を支えているのです。ただしこのコラーゲンは35歳を境に年々減少していくため、肌に弾力がなくなったりたるみが出てきたりしてしまいます。リコピンには紫外線によるコラーゲンの減少を防ぐほか、ビタミンCとともにコラーゲンの生成を促進し増やしてくれる効果もあります。

紫外線によるダメージから守る

紫外線にはA波とB波があり、A波は真皮まで届き肌内部で活性酸素を発生させてダメージを与えます。B波は日焼けを起こす紫外線で、肌が赤くなったり水ぶくれができたり肌表面を傷つけることで炎症を起こし、皮膚がんやしみの原因になります。
トマトは食べる日焼け止めと言われ、リコピンにはこれら紫外線のダメージ全般に有効な効果があることが確認されていて、表皮のごわつきや肌が赤くなることを軽減し、日焼け止めを塗ったときと同じ効果があるのです。

メラニンの生成を抑制

美肌
Young Asian woman beauty image

白い肌を保つうえで大敵になるのはメラニンですが、抗酸化作用を持つリコピンにはメラニンの生成を抑制する働きがあります。体内でメラニン色素を生成させるためには、チロシナーゼという物質が必要になるのですが、リコピンは活性酸素を除去するだけでなく、このチロシナーゼの発生も抑えてくれます。さらにメラニンは肌のターンオーバーによって表面に押し出されるため、このターンオーバーを促進することにより、メラニンの残留を減少し白い肌を保つことができるのです。

しわやたるみに働きかける

しわ たるみ 予防
Comparison. Portrait of beautiful woman with problem and clean skin, aging and youth concept, beauty treatment and lifting. Before and after concept. Youth, old age. Process of aging and rejuvenation

私たちの肌、とりわけ真皮の構造としてはコラーゲンが70%を占めていて、これが肌の弾力や張りを作っています。紫外線によって作られた活性酸素によって真皮内のコラーゲンの生成と分解のバランスが崩れ、肌の土台であるコラーゲンが減少すると、しわやたるみの原因になってしまいます。そこでトマトのリコピンが肌のコラーゲンの分解酵素を抑制するよう働きかけ、肌のハリを守ってくれるのです。

肌の老化を防止

紫外線により発生した活性酸素は、前述したようにしわやたるみの原因になるばかりではなく、肌の老化を招くことでシミができ、最悪の場合は皮膚がんにもなってしまいます。その活性酸素の働きを抑えることのできる抗酸化作用を持つ成分カルテノイドの中でもリコピンは一番の抗酸化作用を持つ成分で、肌のアンチエイジングには欠かせないものとなっています。

一年を通して夏頃に一番紫外線が強くなると思われがちですが、実は活性酸素の発生の原因になる紫外線Aの照射量は6月が一番多く、さらに少ない月でも多い月の1/2の量なので、通年を通して気を付けなければいけません。店頭では一年中トマトを見かけますが、トマトの旬は春から初夏にかけてと秋なので、夏に出回るトマトは味が落ちてしまいます。一年を通して味がかわらないトマトジュースでリコピンを摂取することで、美味しく簡単にアンチエイジングができるでしょう。

ニキビの改善

ニキビとは、毛穴が詰まり溜まってしまった皮脂が酸化し、炎症を起こすことでできてしまいます。皮脂が詰まる原因はさまざまありますが、その一つにアクネ菌の増殖があります。肌表皮の常在菌であるアクネ菌が異常に増殖して、リパーゼという皮脂の分解を促す酵素が産生されると、ニキビの炎症を誘発する遊離脂肪酸が作られ、この遊離脂肪酸が引き起こす炎症によって肌の角質が厚くなり毛穴が詰まります。

またアクネ菌の代謝物であるポルフィリンが紫外線に当たると大量の活性酸素が作られるように、アクネ菌は活性酸素の発生にもかかわっています。そこでリコピンを摂取することにより活性酸素を除去し、トマトジュースに含まれるβカロテン(体内に入ると必要な量だけビタミンAに代わる)が肌の新陳代謝を促すことにより、皮膚の修復や肌のターンオーバーを促進しニキビを改善していくのです。

美肌にアプローチするトマトジュースの飲み方

レシピ
トマトジュースは、トマトを生で食べるよりリコピンは3.8倍、βカロテンは1.5倍も吸収率がよいと研究結果に出ており、美肌効果があるリコピンを摂取するにはトマトジュースの方が効率がよいのです。では、さらに効率よくおいしく飲むにはどのような方法があるのでしょうか。

毎日継続して飲む

生のトマトは一年中スーパーで手に入りますが、旬が過ぎると味が落ちてしまい値段も跳ね上がるため、毎日食べることはなかなか難しいでしょう。その点トマトジュースは一年を通して値段や味が変わらず、缶のジュースなら賞味期限も長いので、一度に大量に買い置きができます。継続は力なりと言われるように、毎日飲んで体内の活性酸素を除去することが美肌につながりますが、その際、食塩が添加してあるものはなるべく避けた方がよいでしょう。
食塩が添加してある方がおいしいと感じますが、毎日飲むことを考えると塩分摂取量が一日の目安分を超えてしまう恐れがあり、高血圧を引き起こしてしまうリスクがあるからです。今は品種改良も進んでいて、塩分がなくてもおいしいトマトジュースがたくさん販売されているので、いろいろ試してみるのも楽しいかもしれませんね。

朝に飲むようにする

美肌効果を上げるためにトマトジュースを飲むならば、断然朝に飲むことをおすすめします。トマトジュースを飲むときに朝昼晩でリコピンの吸収に違いはあるのかと、ある研究機関で試験研究をしたところ、朝に飲むのが一番リコピンの吸収率がよいという結果が出ています。

リコピンを効率よく摂取するレシピ

リコピンは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。リコピンと同じく抗酸化ビタミンのビタミンEを豊富に持つアーモンドミルクとトマトジュースを混ぜてスムージー風にしたものは、トマトジュースが少し苦手な方でもアーモンドミルクのほのかな甘みが加わり飲みやすくなります。

次に紹介するのは野菜とトマトジュースを使ったガスパチョで、キュウリやセロリ、玉ねぎなどお好みの野菜とトマトジュースをスロージューサー(なければ普通のジューサーでも可)にかけ、塩で味を整えた後にオリーブオイルを適量加えます。すぐに食べても美味しいですが、前日に作って冷蔵庫で一晩寝かせると味がなじんでさらにおいしくいただけます。

オリーブオイルを少量加える

トマト オリーブオイル
リコピンは美肌や美白効果、メラニンの生成を抑える効果を持っていますが、このリコピンはビタミンEと一緒に摂取するとより効果が大きくなります。ビタミンEを保有する食材でトマトジュースと相性がいいのはオリーブオイルで、体に吸収されにくいリコピンは脂溶性のため油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

夏は冷たいトマトジュースもいいですが、冬に冷たいものを飲むと体が冷えてしまうので、出来るだけあたたかいものを摂ることをおすすめします。では、熱を加えると成分はどうなるのでしょうか。実はトマトはそのまま食べるよりも加熱することでリコピンの吸収率がよくなり、それはトマトジュースでも同じなのです。さらにオリーブオイルも加熱に向いていることから、寒い冬にはおすすめの飲み方です。

過剰摂取に気を付ける

注意
高い抗酸化作用を持ち、紫外線によるシミやしわ、がん発症のリスクの低減、動脈硬化の改善にも効果のあるいいことばかりのリコピンですが、摂りすぎによる副作用はないのでしょうか。リコピンには摂取基準量というのは定められてなく、手軽にサプリメントでも摂取できることから、体内で処理しきれないほどの量を摂取している可能性があります。いくら体にいいからといって大量に摂取してしまうと体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、本末転倒になってしまわないように気を付けなければなりません。

リコピンを過剰摂取すると体から次のようなサインが出ることがあります。まず一つ目は、トマトやその他リコピンを多く含む食品を食べたとき、発疹などのアレルギー反応が肌に現れたら過剰摂取かもしれません。そのような症状が出たらトマトジュースやサプリメントの服用量を少し減らしてみましょう。二つ目は下痢や吐き気、胃けいれんやおなかの張りなどもリコピンの過剰摂取の可能性があります。もちろん違う病気のサインかもしれませんので、リコピンの摂取量を減らしてみても症状が改善されない場合は、速やかに医療機関を受診した方がよいでしょう。
三つ目は赤い色の食品を食べたときに肌が赤く変色するなど、濃縮トマトジュースを飲んだときにもこのような症状が出る方もいますので気を付けましょう。

最後に、リコピンは血圧を下げる効果もあるため、特に降圧剤を飲んでいる方は注意が必要です。これらのサインは見方を変えればリコピンが私たちの体に与える影響が大きいということなので、上手に摂取して健康的に美しくありたいですね。

まとめ

トマト
トマトには、リコピンだけではなくβカロテンやビタミンCなど、美肌や美白に効果のある成分がたっぷりと含まれています。また美容効果だけでなく、動脈硬化の改善など健康面においても優れた効果を発揮するので、毎日の食生活に取り入れて長く続けていきたいものです。生のトマトを毎日食べ続けるのは少々大変ですが、トマトジュースに置き換えることによって簡単に生のトマト以上の栄養素を摂ることができます。トマトジュースで手軽に栄養を摂取し、いつまでも若々しい肌を保っていきましょう。