トマトの健康効果とは?トマトを食べる前に気を付けたい3つのこと

トマトは私たちの食卓によく登場する野菜の一つで、サラダやパスタの他にもいろいろな料理で一年中食べられています。トマトジュースやトマトケチャップ・缶詰などのトマトの加工製品もたくさん出回っており、非常にポピュラーな食材でもあります。最近ではトマトに含まれる成分の一つであるリコピンの効果が注目され、健康や美容のために積極的にトマトを摂取する人もいるようです。そこでトマトには実際にどのような健康効果があるのか、そしてトマトを食べるときに気を付けたいことをご紹介していきます。

健康維持に欠かせない優れた食材のトマト


トマトは抗酸化作用で注目されているリコピンの他にも、ビタミンCやE、カリウムや食物繊維などをバランスよく含んでいます。これらの栄養素は私たちの健康維持や美容面においてたくさんの効果を発揮してくれます。トマトは生活習慣病の予防の他にも美容・ダイエットなどにも効果が期待できるという非常に魅力的な食材です。

豊富な栄養素が病気の予防をしてくれる

トマトにはいろいろな栄養素が含まれていますが、その一つにリコピンがあります。リコピンは抗酸化作用に優れた成分で、現代社会で体内に過剰発生した活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素自体は体に必要な物質ですが、過剰に発生すると細胞を攻撃したり老化につながるような性質を持っています。

リコピンは生活習慣病の原因になる活性酸素の増殖を抑え、動脈硬化や糖尿病、脳卒中や高脂血症等の予防をしてくれます。

また、カリウムは血中の塩分を体の外へ排泄する働きをするため、体内の塩分過多を改善して高血圧の予防につながります。そして、ビタミンA、C、Eも抗酸化作用が強く、リコピンと同様、がんなどの病気の予防に欠かせない栄養素です。その他にもトマトに含まれる様々な栄養素が病気の予防をしてくれます。

骨や髪の毛を強くしてくれる


トマトに含まれる栄養素の中には、骨や髪の毛を強くしてくれる成分も含まれていて、骨粗鬆症や髪の毛のハリ・コシが気になるにもおすすめの食材です。まず、骨を強くしてくれる成分というのはトマトに含まれるリコピンです。

2011年に発表された研究によると、リコピンの持つ活性酸素を除去する機能によって、骨の破壊が抑制されることが分かっています。そのため、骨粗鬆症だけでなく歯周病など骨の破壊が進むことで発生する病気の予防効果が期待されています。

次に、髪の毛を強くしてくれる成分に、コラーゲンの生成に働きかけるビタミンCやリコピン、血管に作用して毛根に栄養素を届けてくれるビタミンKがあげられます。コラーゲンには細胞と細胞をくっつける性質があり、髪の毛の主成分であるケラチンと結びつくことでハリのある、強くてしなやかな髪の毛を作ってくれます。

ダイエットにも効果が期待できる

トマトにはリコピンやL-カルニチンなど、ダイエットにも有効な成分が含まれています。
まず、リコピンの血糖値を下げたり血中の中性脂肪・コレステロールを減らす作用によって代謝が上がり、脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。そしてもう一つダイエット効果が期待できる栄養素として、肉や乳製品などに多く含まれるL-カルニチンが知られています。L-カルニチンはアミノ酸の一種で、疲労回復の促進や脂肪燃焼効果をもたらしてくれる成分です。

体内でも絶え間なく生成される成分ですが、筋トレやダイエット中の人などは、外部からも摂取することでさらに効果が上がります。実はトマトは野菜の中では最も多くL-カルニチンを含んでいるのです。これらの成分の相乗効果が期待できるので、トマトはダイエットにもおすすめの食材です。

健康への効果が期待できるトマトの食べ方

トマトの栄養素がもたらす効果を知ると、健康のために今までよりも積極的に食べようと思う人が多いと思います。トマトには様々な食べ方がありますが、栄養素を効率的に摂ることができて健康効果がさらに期待できる方法をご紹介します。

油や乳製品と組み合わせて食べる


トマトが持つリコピンを体に取り入れるときには、そのまま食べるよりも油や乳製品と一緒に摂ることでさらに吸収しやすくなります。と言っても毎日手間をかけて調理をするのではなく、簡単な方法で一工夫するだけで大丈夫です。

例えばドレッシングとしてオリーブオイルやごま油を使ってみたり、ツナの缶詰に含まれるオイルも一緒に和えてみたり。その他の料理にもほんの少しオイルをたらすだけで、脂溶性の栄養素であるリコピンの吸収率は高まります。
そして乳製品も組み合わせて摂ると、乳製品に含まれる乳脂肪分とカルシウムを同時に取り入れることができます。粉チーズをふりかけてみたり、その食事にヨーグルトをプラスするなど、乳製品も簡単な方法で組み合わせることができます。

リコピンは温めて摂る方が吸収しやすい

リコピンを効果的に摂る方法として、もう一つが加熱をする、という方法です。トマトを加熱することによって細胞膜が壊れて、リコピンが体に吸収されやすい形に変化します。また加熱をすることでトマトの水分が抜けて体積が減るため、より多くのトマトを食べることができるのです。

また、調理が面倒なときには加熱調理されている加工品を利用するのもおすすめです。ジュースやトマトケチャップ、ホールトマトなど簡単に手に入れることができる様々な製品が出ています。美味しく手軽に、そして効率的にリコピンを摂ることができるので、上手に活用しましょう。

トマトを摂る際に気をつけたいこと

トマトの栄養素がもたらす効果を最大限に発揮させるためにも、摂取する際にはいくつか気を付けたいことがあります。買い物をするときや調理して食べる際などに少しだけ意識をすることで、私たちにさらに素晴らしい効果をもたらしてくれます。

トマトジュースや缶詰の塩分に注意する


先ほどリコピンを効率的に摂る方法としてトマトジュースなどの加工食品の活用をおすすめしましたが、注意が必要なことがあります。それは加工食品に含まれる塩分です。例えばトマトジュースの場合、店頭には食塩無添加の製品と有塩の製品が並んでいます。

有塩の製品はトマトのうまみ成分に塩分を加えて、さらに風味をよくするために塩分を使っているのです。スイカに塩をかけたり、和菓子の餡を作る際に少量の塩を入れたりして甘味やうまみを際立たせる手法と同じような理由です。

毎日コップ1杯程度であればそれほど問題はありませんが、簡単に美味しく効率的にリコピンを摂取できるからとたくさん飲んでいると、推奨される塩分摂取量をあっという間に超えてしまいます。塩分過多になり、かえって健康を害することになってしまうので注意が必要です。
購入の際には、食塩無添加の製品を選ぶか、製品に含まれる食塩量をチェックしてみてください。

よく洗って農薬を落とす

他の野菜にも言えることですが、野菜の栽培には害虫や病気から守るために農薬を使用することがあります。トマトは比較的害虫に弱いため、駆除のために農薬を使うことが多い野菜です。目に見えないものだからこそ、流水で表面をしっかりとこすり洗いをすることをおすすめします。

また、ヘタの部分には農薬だけでなく細菌などがついていることがあり、食中毒の原因になることもあります。ヘタを取って十分に洗い、農薬を落としてから食べると安心です。

冷えたトマトはおすすめできない

暑い夏の日に冷やしたトマトを食べる光景を想像するととても美味しそうですが、実はあまりおすすめできません。夏に旬を迎えるトマトは、他の夏野菜同様、体の熱を取り冷やす性質を持っています。冷えたトマトを食べると体が冷えてお腹を壊したり、内臓の冷えから代謝が落ちせっかくのダイエット効果が期待できないこともあります。

また、トマトは加熱することによって甘味やうまみ成分であるグルタミン酸が増えてさらにおいしくなる野菜です。そのため、冷えたトマトよりも加熱調理されたトマトを積極的に摂ることをおすすめします。

まとめ

ここまでトマトの持つ栄養効果や、摂る際に気を付けたいことなどをご紹介してきました。さっそくトマトを買いに行こう、食べようと思っている人もいるかもしれません。自然の恵みがいっぱい詰まったトマトのパワーをもらって、生き生きとした毎日を過ごしましょう。