チーズで健康的な体が作れる?食べるときの注意点とは

牛や山羊などの乳から作られるチーズは若い女性をはじめとして、老若男女問わず幅広い年齢層の人々に人気の高い食品です。紀元前に古代ギリシャで興り、ヨーロッパから広まったチーズは今では世界中で愛されている食材です。
日本でも飛鳥時代から独自のチーズが作られていた歴史があり、乳製品としては日本人にもなじみがある食材であると言えるでしょう。チーズには一般によく知られているナチュラルチーズやプロセスチーズの他に、カビを取り入れたブルーチーズや硬さが特徴なパルメザンチーズ、ハードチーズやフレッシュチーズなど多種多様な種類とそれぞれの豊かな味わいをもっており、その中にカルシウムをはじめとした多くの栄養素が含まれています。

そんなチーズを楽しみながら、健康的な食生活に活かすための情報をご紹介します。

チーズの豊富な栄養素


日本で一般に流通しているチーズの多くは牛乳から作られています。チーズには牛乳の中でも生乳のたんぱく質を凝固させて作られているので、通常の牛乳より10倍もの栄養素が凝縮されています。

中でも特に、ナチュラルチーズと呼ばれる種類は良質なたんぱく質を豊富に含んでいることから「白い肉」とも呼ばれています。チーズ中に含まれているたんぱく質はアミノ酸を多く含有しているため、たんぱく質の種類の中でも良質であると言えます。最近の研究では、チーズ中の栄養素によりがんを抑制するという研究結果も存在します。

骨が強くなるカルシウム

現代日本人はカルシウムが不足していると言われています。チーズの原材料の牛乳にカルシウムが豊富なことはよく知られている通りです。もちろんチーズにもカルシウムは豊富に含まれており、牛乳よりも少ない量で、多くのカルシウムを摂取することが可能です。
プロセスチーズでも牛乳の5倍以上、パルメザンチーズという硬めのチーズには牛乳の10倍近くのカルシウム成分が含まれています。

食べやすいうえにカルシウム成分豊富なので、成長期の子供にはぜひ食べさせたい食品です。もちろん、大人でもカルシウムが不足していることが多いため積極的に摂取していくのが望ましいです。

チーズで体力回復

チーズには体力回復、疲労回復の効果もあると言われており、その根拠がチーズ中に含まれているビタミンB群による効果です。特にビタミンB2が豊富で、細胞の成長を促進させることから疲労回復はもちろん、脂肪燃焼の効果もあると言われています。ダイエットのために運動やスポーツをしている人にも最適な食品です。
スポーツ系統の部活をしているお子さんの栄養補給にチーズを選択するのもベストです。仕事や家事で小腹がすいた時にもおすすめできます。疲労回復のために薬や栄養ドリンクを使っていた人は、栄養分が高いチーズに置き換えてみてはいかがでしょうか。

腸内環境を整える

チーズは発酵食品であるため、腸内フローラの改善にも大きな効果を発揮します。腸内の善玉菌を増やすことで腸内フローラと呼ばれる腸内環境を整え、体全体の健康を保つことにつながります。チーズ以外にもヨーグルトや漬物、味噌などの発酵食品を積極的に摂取するとより効果的です。

また、牛乳を飲むとお腹を壊してしまう「乳糖不耐症」の人でもチーズなら安心して食べることができるため、お腹の調子が気になる方は試してみるとよいでしょう。

チーズのビタミンAで風邪予防


チーズ中に含まれているビタミンAには、目の粘膜やのど、皮膚を丈夫にする働きがあると言われており、風邪の予防に効果があります。チーズは発酵食品でもあるため、腸内の働きを助けることで風邪の予防にも寄与しています。また、風邪を引いて弱っているときにはチーズリゾットといった食べやすい形に調理するとより効果的であると言えるでしょう。普段からチーズ製品などの発酵食品を食べることで風邪を引きにくくし、すぐに治りやすい体づくりを目指しましょう。

燃焼しやすいチーズの脂肪

チーズには脂肪も含まれているため、ダイエット中には控えた方がいいと思われる方も多いでしょう。しかし、チーズに含まれている脂肪分は細かい球状をしており、脂肪の中では燃焼しやすい形になっています。そしてチーズは腹持ちが良く空腹を感じにくくしてくれるため、ダイエット中には積極的に活用したい食品であるといえます。

また、適度な脂質は健康的な肌や髪を作り出すのに必要な栄養素なので、健康的な美しさを目指すならば不足しないよう適度に摂取しましょう。また、牛乳ではなく山羊の乳や水牛の乳から作られたチーズの場合、牛乳から作られたチーズより脂肪分が多くなります。

チーズを食べる時の注意ポイント

以上のように、栄養価の高いチーズですがただ食べればよいというものでもありません。食べ合わせや量によってはかえって健康を損なってしまう可能性もあります。適量について、アレルギーや好き嫌いがある際の注意点などいくつかの注意点を挙げていきます。

食べ過ぎには注意

いくらチーズの栄養価が高いといっても、それだけを食べていてはアンバランスな食事になってしまいます。食べすぎることによってチーズの食べすぎによって下痢を引き起こす可能性や、カロリー過多になってしまう危険もあるため、料理のトッピングにする際などは特に注意しましょう。
一日のカロリー量や塩分量から考えると、一日に60グラム程度のチーズを食べるのが適量であると言えます。毎日の習慣としてチーズを食べようと考えている人はバランスに注意しましょう。

チーズが苦手で食べられない場合

チーズは一般的に人気の高い食材ですが、好き嫌いや乳製品アレルギーなどのために食べられないという人もいるでしょう。アレルギーの場合は無理に食べないことが必要ですが、そうでない場合には食べ方を工夫してみるのも一つの手でしょう。チーズの種類を変えてみることはもちろん、調理して味や食感を変えてみるとチーズ嫌いが克服できる可能性もあります。

特にパンに混ぜてみたりチーズケーキに加工してみたりすると食べやすくなるという人もいるため、本やインターネットでレシピを探してみるのもよいでしょう。また、癖の強いブルーチーズや白カビチーズなどは避けてナチュラルチーズやプロセスチーズ、フレッシュチーズなどを試してみるのもおすすめです。自分の味覚に合ったチーズの種類を探すことも楽しみの一つです。

チーズだけで済まさない


いくらチーズの栄養価が高いといっても、単品で食事を済ませてはかえってバランスが悪くなります。チーズにはビタミン類が豊富に含まれていますが、その中でもビタミンCやDはほとんど含まれていないため、それらを補うために食べ合わせには気を遣いましょう。
緑黄色野菜や果物などといったビタミンCを含む食材と一緒に摂ることで一気に栄養バランスが向上します。チーズと野菜を使用したサンドウィッチやクリームチーズを使用したフルーツサンドは、味を楽しみながら栄養を摂ることのできる食事と言えるでしょう。慣れてきたらチーズの種類ごとに調理法を変えてみるなど、自分なりの楽しみ方を見つけるのもよいですね。

まとめ

古くから人間とともに歩んできたチーズは、以上のように栄養価が高く、料理やお菓子作りなど様々な用途に使うことができます。年齢や性別を問わず健康のために役立つ食材であることを紹介してきましたが、フレッシュチーズやブルーチーズ、ハードチーズなどの様々な種類の開拓、チーズ料理のレシピ探しなど、それぞれの工夫次第でまだまだ楽しみを見出すことが可能です。ぜひとも美味しさと栄養成分を両立する食材として生活の中に取り入れ、食事を楽しみながら健康的な生活を送るために役立てていきましょう。