バターは健康にいい?魅力的な栄養素とは

バターは、牛乳を主成分とした食用油脂で作られた製品です。牛乳のクリーム成分からつくられたクリーミィで口どけの良いバターの魅力は、なんといっても朝食のパンに塗ってもよし、お料理やお菓子まで様々な分野で使える汎用性の高さではないでしょうか。動物性の脂なので、少量使用するだけで深いコクを楽しめます。日本人にとっては代表的な調味料の醤油とあわせても美味しくなり、バター醤油として美味しく食べるかたもいらっしゃるでしょう。また、バターを使用したお菓子は、バターの香りをまとって魅力倍増し、あえて焦がして使用したり、溶かした上澄みだけを使ったりと使い方も様々です。

バターの種類


いろんな料理に使えて、更に美味しいバターですが、気になるのはバターの栄養的な側面です。バターは、動物性脂肪をたくさん含んでいることから、カロリーも脂肪分も多くて健康に悪いといったイメージを、持っているかたも多いのではないでしょうか。
確かにバターは、カロリーや脂質とコレステロールも多いということには違いありません。しかし、健康に悪いという意見は正しいものではなく、むしろ最近バターは健康にいいといえるものとなっています。では、バターの種類や、なぜ健康にいいといえるのか紹介していきましょう。

乳酸菌で発酵するバター

発酵バターは生乳から作られています。まず生乳をクリームと脱脂乳に分類し、クリームを一定温度・一定時間乳酸菌で、発酵させたものが発酵バターになります。発酵時の乳酸菌の種類や発酵環境など一手間加えることによって、味わいにコクが深まり特有の風味が増すのが大きな特徴でしょう。

発酵による独特の香りとコクが加わって、深い味わいでヨーロッパでは非常にポピュラーなバターです。日本では、まだまだ新しい響きのある発酵バターですが、お菓子やパンなど、手軽に楽しめる商品もたくさん販売されているので、バターの香りや味、風味の違いなど楽しめますね。

保存がきく非発酵バター

日本で、市販されている多くは非発酵タイプのバターです。クリームを乳酸発酵させずにそのまま作るので、くせがなくミルクの香りとほんのりとした甘みがあり温和な風味があります。そして、クリームを発酵させていないため発酵バターよりも保存がききます。

食塩が入っていない無塩バター

食塩がほぼ使用されていないバターですが、原料の生乳に微量の塩分が含まれるため、パッケージには、食塩不使用バターと表示されています。無塩バターは、バター本来の風味が十分に引き出されるため、日本では、微妙な塩加減にこだわるケーキやクッキー等のお菓子や、パン等の材料に多く利用されています。食塩不使用と言えるので、妊婦さんや血圧が気になるなどの塩分をコントロールする必要があるかたにも使用でき魅力的でしょう。やはり、日持ちは、食塩が入っていないので有塩バターに比べ一ヶ月ほど短いです。未開封の状態でだいだい5か月ぐらいといわれています。

ミネラル感が強い有塩バター

有塩バターは、長期保存のために食塩を加えたもので、日本では非発酵の有塩バターが主流になっています。有塩バターの質が高いものになると、使用している海塩も、よりミネラル感と塩分が強く感じるものが多いです。

また、有塩バターは、そのままで食べると塩の風味を感じるので調味料としての役割も担えます。有塩バターに、含まれている食塩の量は1.5%ぐらいと言われていて、バター約200gに対して約3g弱の食塩が含まれているということになります。上記の無塩バターは製菓や製パンにオススメですが、有塩バターはトーストにぬったり、蒸かしたじゃかいもにあわせたりと、素材の味に塩分をプラスすると美味しくなる料理に使うのがオススメでしょう。

バターの魅力的な栄養素


バターは、いろんな種類があり用途によって様々な形で使い分けられています。バターといえばフランス料理と連想されるかたもいると思います。フランスでは、料理の隠し味やお菓子やパンなど欠かせない食材になっているバターですが、まだまだ、日本では日常的にそこまでバターは普及していないといった感じがしますね。

そんなバターですが、体に魅力的な栄養素が豊富に含まれているのをご存知でしょうか。特に、ビタミンAやビタミンD・ミネラルなど女性には嬉しい栄養が含まれています。詳しくご紹介しましょう。

皮膚や粘膜を強くするビタミンA

バターには、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きがあるビタミンAが豊富に含まれていて、その量はなんと牛乳の13倍以上といわれています。ビタミンAを摂ることによって、眼精疲労や吹き出物・ニキビなどの肌あれ等や、また抗酸化作用ももつのでアンチエイジングの効果も期待できます。
そんな肌にとって嬉しい効果をもつビタミンAを含んでいるバターと、食べ合わせがよい食材があるのをご存知ですか。バターは、体内でビタミンAに変換される機能をもつ色素のカロチンや、バターにも含まれているビタミンAを含んだ食べ物と相性抜群です。

なぜならカロチンやビタミンAを多く含んだ食材は、油を一緒に摂ることで吸収がよくなることが分かっているからです。カロチンを多く含むのは、パセリやホウレン草などで、ビタミンAを多く含む代表的な食材は人参やホウレン草などです。ホウレン草のバターソテーなど100gほど摂取すれば、もう一日で必要なビタミンAを得られるほど多く含まれています。

冷え性予防にビタミンE

多くの女性を悩ませる冷え性は、万病の元といわれるほど、あらゆる病気を引き起こす原因にもなっているようです。近年では、冬だけでなくエアコンで真夏でも、手先が冷えてつらい思いをするかたも多いようですが、冷え性の軽減や改善には、冷え性体質だからとあきらめずに、少しずつ冷え性の対策をすることが大切なのです。

冷え性対策の目的としては、熱を運ぶ血液の流れをよくすることです。血流を良くし、全身の末梢血管まで血液を送るためには、五大栄養素をバランスよく摂取することがポイントとなります。なかでも、ビタミンEは末梢血管を広げ血行を良くする働きがあります。バターもビタミンEを含んでいるので、冷え性対策の食材の一つとなるでしょう。

骨を強くするビタミンD

バターには、ビタミンDが入っていることも覚えておきましょう。ビタミンDは、カルシウムの働きを促進させる効能があるため、丈夫な骨や歯の形成をサポートする上で欠かせません。また、ビタミンDはカルシウムの骨への沈着を促す作用もあるので、骨を強くする効能もあります。また最近では、ビタミンDは、糖尿病や免疫力アップなどに有効ということもあり、体にとって重要な要素であることは間違えないようです。

リンでカルシウム代謝アップ

乳製品であるバターは、カルシウムはもちろんリンも含んでいます。カルシウムとともにリンは、健康で強固な骨や歯の形成に欠かせない栄養で、さらにリンには、カルシウムの代謝を促進する働きがあります。リンとカルシウムは互いを助けあう相互関係にあり、どちらが不足しても体に良い影響を与えないのです。そんなリンとカルシウムを、バターは一度に摂取できる効率の良い食品なのです。

乳酸菌で腸内環境改善


バターには、乳酸菌が含まれているので、腸内環境を整えて、便秘など改善する働きも期待できるでしょう。バターを摂ることによって、得られる健康効果のために日頃から上手に取り入れたい食材ですね。

まとめ

バターの成分の約80%が乳脂肪で、体内への吸収率は97~99%にもなります。そして、多くの食材と違って、加熱しても栄養が損なわれることはなく、むしろ良く溶かして食べる方が身体への吸収はよくなります。

このように体内の吸収率への良さからも、バターは、一日に必要な脂肪分を効率よく摂るには最適な食材と言えます。しかし、摂り過ぎるとその脂質が裏目にでてしまうので、気を付けなくてはいけません。バターは、調理する料理によって最適な状態で使い、適量をおいしくいただくことこれが大切です。うまく向き合えば、日々頑張る私たちの強い味方になるでしょう。ぜひ今日からお料理に取り入れてみてください。